
阪急交通社は、同社のクルーズ旅行商品が「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2023」(主催・日本外航客船協会)の優秀賞を受賞したと発表した。同社は「これからもクルーズ旅行の新たな需要を掘り起こし、企画性に富んだ旅行商品を提供していく」と話している。
受賞した商品は「憧れの豪華客船 飛鳥Ⅱに2泊する船旅と名湯と美食旅」。飛鳥Ⅱのクルーズ2泊と寄港先の宿泊・観光をセットにし、さらに添乗員同行としたパック商品。全国を発着とする約30コースを設定した。
同協会は、「クルーズが初めての人でも安心して参加できるようハードルを下げたことが奏功し、東京を中心に約2千人、全国で約4800人が参加。うち、約70%がクルーズ初乗船で、新規顧客の開拓に成功した点が評価された」という。
同社は3月11日に飛鳥Ⅱをチャーターした3泊4日の旅を実施する。飛鳥Ⅱに2泊、約40時間滞在し、23年1月にオープンした杉乃井ホテル(大分県別府市)の「宙館」に泊まる。旅行代金は20万円(大人1人、2人1室利用)。
新型コロナ禍でクルーズ市場は縮小したが、22年12月の国際クルーズ再開、23年5月の「5類」移行に伴い、急速に市場の回復が進んでいる。
なお、グランプリ(国土交通大臣賞)はMSCクルーズジャパン・ジャパネットサービスイノベーション・クルーズプラネットの3社による「MSCベリッシマ 日本周遊クルーズ」が受賞した。