
エミレーツ航空は2025年4月28日、日本政府観光局(JNTO)と観光分野における戦略的相互成長促進に向けた覚書を締結した。この提携は、日本と中東地域における観光振興の協力関係強化を目的としたもので、中東からの訪日旅行者増加を見込む。両組織の上級幹部が出席する中で調印が行われた。
6000万人目標へ外国人誘客を強化
覚書はエミレーツ航空オルハン・アッバース極東地区商業担当上級副社長と、日本政府観光局ドバイ事務所の小林大祐所長によって締結された。この戦略的提携は、2030年に訪日外国人旅行者数6000万人を目指す日本政府の観光戦略を支援するものだ。
エミレーツ航空は中東をはじめとするグローバル市場から日本へのインバウンド観光需要拡大をサポートすることを約束している。日本への認知度向上と訪問促進を目的とした共同マーケティング活動、プロモーションキャンペーン、旅行業界との協力関係を展開する計画だ。
アッバース上級副社長は「日本政府観光局との連携を通じて、世界有数の文化的魅力と活気に満ちた観光地である日本へ、中東からより多くの旅行者をお迎えできることを大変嬉しく思う」とコメント。同社の日本における長年の運航実績と卓越したサービスへの継続的投資は、日本市場への揺るぎない姿勢を示すものだとした。
3空港に最新機材を投入
エミレーツ航空は日本への継続的な投資の一環として、現在4クラス編成のA380型機を成田国際空港と関西国際空港に就航させている。また、スタイリッシュに改装されたB777型機を羽田空港に導入し、新しいプレミアムエコノミーとアップグレードされた客室を日本国内の3路線全てで提供。旅行体験の向上と、日本路線における選ばれる航空会社としての地位強化を図っている。
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