
世界最大の旅行サイト「エクスペディア」の日本語サイトを運営するエクスペディア・ジャパンは2日、ポイント付与などを含むロイヤリティプログラム「Expedia+(エクスペディアプラス)」を日本市場で始めた。楽天トラベルで「楽天スーパーポイント」、ヤフートラベルで「Tポイント」が貯まるなど、国内の大手旅行予約サイト間では、ポイント還元による顧客の囲い込み競争が激化しており、追随した格好だ。
エクスペディアプラスは「ポイントプログラム」と「ステータスプログラム」の二本立て。ポイントプログラムでは、エクスペディアのサイトやアプリなどから旅行予約をしたユーザーに次の旅行予約に使えるポイントを付与する。ステータスプログラムでは、ユーザーの年間宿泊数や利用金額に応じて「ブルー」「シルバー」「ゴールド」のステータス(会員ランク)を設定。ステータスごとにさまざまな特典を提供する。
ポイントプログラムの実質還元率(ポイント付与率)は、ブルーが約1.1%、シルバーが約1.2%、ゴールドが約1.4%となる。
ステータスプログラムでは、特典の一つとして「+VIP Access提携ホテル特典」を設定。提携ホテルで、朝食やワイン、スパなどが無料になったり、客室がアップグレードされたりとVIP待遇を受けられるようにした。国内の提携ホテルは、帝国ホテル、ホテルオークラ東京、ザ・ペニンシュラ東京、ザ・プリンスパークタワー東京、セルリアンタワー東急ホテル、ザ・キャピトルホテル東急、渋谷エクセルホテル東急の7ホテルで、今後順次増やす。提携ホテルは現在、世界で約1500軒あり、「年内に1900軒まで拡大する計画」(エクスペディア・ジャパンの木村奈津子マーケティングディレクター=写真)。
エクスペディアがこれまで、エクスペディアプラスを導入した国は、米国、カナダ、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、オーストラリアの6カ国で日本は7カ国目。近々に香港、シンガポールなどで始め、年内にはエクスペディアが事業展開する31カ国中28カ国で開始する。
