
黒川温泉観光旅館協同組合の関係者
旅行サイト「じゃらんnet」などを運営するリクルートは8日、実績の優れた宿泊施設を表彰する2023年度九州ブロックの「じゃらんアワード」を発表した。じゃらん編集長が選ぶ「元気な地域大賞」には、黒川温泉観光旅館協同組合(熊本県南小国町)が選ばれた。
黒川温泉は、各宿が持つ露天風呂を自由に巡る「入湯手形」の仕組みを作ったことで一躍有名になったことで知られるが、地域にある30の旅館が「一旅館(温泉街全体がまるでひとつの旅館のように)」という理念のもと、地域全体で協力し合い、温泉街の活性化に取り組んでいる。
特に注目すべきは、人材育成・採用を目的とした、黒川温泉次世代リーダー育成プログラム「黒川塾」だ。同塾は旅館の垣根を越えて各旅館の従業員が参加できる学びの場であり、入湯手形の成り立ちや黒川温泉の歴史や文化、自然環境、観光客への接客方法など、幅広いテーマで温泉街全体の活性化を担う人材育成に力を入れており、若い人材が中心となり実施した企画なども、総合的に評価された。
同netの口コミ評価(総合)が上位の施設に贈られる「じゃらん OF THE YEAR 泊まって良かった宿大賞(総合部門)」の1位は次の通り。
50室以下=Villare Kanawa(大分県別府市)▽51~100室=海のサウナ&スパリゾート 本と旅する 島原温泉 南風楼(長崎県島原市)▽101~300室=ホテルビスタ熊本空港(熊本県大津町)▽301室以上=SHIROYAMA HOTEL kagoshima(鹿児島市)
黒川温泉観光旅館協同組合の関係者