
JTBは今年6月、JTB旅ホ連の会員宿泊施設の中から選んだ2019年度「サービス最優秀旅館・ホテル」を発表した。サービス最優秀旅館・ホテルの表彰式は毎年、6月に開催されるJTB旅ホ連通常総会の会場で行われていたが、今年はコロナの影響で総会が紙面総会の形になったため取り止めとなった。紙面総会以降、初の実開催となった理事会を記念し、改めて19年度サービス最優秀旅館・ホテルの表彰施設を紹介する。
サービス最優秀旅館・ホテルは、JTBが宿泊客からの「宿泊アンケート」の評価点などに基づいてサービスの優秀な宿泊施設を表彰するもの。各施設の営業面の発展とサービスの向上、宿泊産業全体の質の向上を図るのが狙いだ。「最優秀」に加え、優秀旅館・ホテルも表彰している。
19年度のサービス最優秀旅館・ホテルには、大規模(旅館)で山口県・長門湯本温泉「大谷山荘」、大規模(ホテル)で沖縄県・本部町「ホテルオリオンモトブリゾート&スパ」、中規模では北海道・白老「心のリゾート海の別邸ふる川」、小規模で京都府・京都市内「柊家旅館」が選ばれている。
大谷山荘(山口県・長門湯本温泉)
大谷山荘は、清流・音信川に沿って広がる長門湯本温泉の中でもひときわ存在感のある旅館。広々とした客室は、凛(りん)とした和の佇まいが印象的な数寄屋造り。川のせせらぎを聴きながら入る温泉は美肌の湯としても有名だ。「山草花のおもてなし」を原点に、野に咲く花のように華美ではなく、大げさでもなく、自然体でもてなす。
ホテルオリオンモトブリゾート&スパ(沖縄県・本部町)
ホテルオリオンモトブは、海洋博公園の「沖縄美ら海水族館」に隣接する本島北部を代表するリゾートホテル。50平方メートル以上の広々とした客室は全室オーシャンビューで、エメラルドビーチや伊江島の眺望が眼前に広がる。総客室238室の大型リゾートホテルでありながらJTB宿泊アンケート総合評価は常に90点以上の高いクオリティを誇る。
心のリゾート海の別邸ふる川(北海道・白老)
目の前に広がる太平洋と風を感じられる絶景リゾートが、心のリゾート海の別邸ふる川。音楽を聴きながら部屋でのんびりしたり、季節を感じながらラウンジでくつろいだり、静かな時を過ごせる。海と一体化するような露天風呂にゆっくり漬かった後は、白老牛や、前浜で揚がる魚介、近隣で採れる野菜など地元食材を生かした鮮やかな和食会席を堪能できる。
柊家旅館(京都府・京都市内)
柊家旅館は、文政元年(1818年)の創業以来、日本の文化と「来者如帰(らいしゃにょき)」(わが家に帰ったように寛いでいただきたい)のおもてなしの心を大切にし、各界の著名人に愛され定宿とされてきた京都を代表する旅館。料理は季節の行事と共に一品ごとに旬の食材や器にもこだわった京懐石。自然との関わりを大切にした京の町の時間と和の空間を楽しめる。