
握手をするファミリーマートの澤田社長(左)とエアビーアンドビーの田邉社長
ファミリーマート(東京都豊島区、澤田貴司社長)とAirbnb(エアビーアンドビー、米国カリフォルニア州サンフランシスコ市)は21日、ファミリーマート本社で記者会見を開き、両社が業務提携することで基本合意したと発表した。エアビー側からは、Airbnb Japanの田邉泰之社長が出席した。
具体的には、ファミマの店舗に「鍵ボックス」を設置し、エアビーを通じて民泊施設を予約したゲストが鍵の受け取りと返却をできるようにする。また関連ウェブサイト「Airbnb navi」や雑誌「AirbnbMag」にファミマの情報を掲載し、エアビー利用者を店舗に誘導する。ファミマの店頭にエアビーのリーフレットを設置し、日本国内におけるエアビーの認知度向上と利用促進も図る。
ファミマは、今後も増大が見込める訪日外国人旅行客の来店機会を増やすことで、店舗の売り上げ増大につなげたい考えだ。エアビーのホストとゲスト向けにファミマのクーポンを配信し、購買を促す仕組みも構築する。今後予定しているコインランドリー事業との連携も検討する。
2017年2月にファミマの担当者がサンフランシスコのエアビー本社を訪問し、提携関係を模索。鍵の受け渡しに関して、東京(浅草、新宿、渋谷)と大阪の4店舗で約6カ月間の試験運用を行った結果、今回の基本合意に至った。住宅宿泊事業法が施行される6月15日以降から都市部店舗を中心に鍵ボックスの設置を開始。2018年度中に150店舗に設置し、徐々に地方店舗へも拡大する。
ファミリーマートの澤田社長は「シェアリングエコノミーは今後もますます拡大する。エアビーとの相互送客をすすめていく」とコメント。エアビーの田邉社長は「エアビーのキャッチフレーズは『暮らすように旅しよう』で、体験型の旅を提案している。47都道府県に約1万7100店舗を展開し、地域に根差しているファミマとは親和性が高いと感じている」と述べた。
コンビニ店舗を活用した民泊施設の鍵の受け渡しでは、セブン・イレブン・ジャパンとJTBが、セブンイレブン店舗への民泊チェックイン機を設置し共同運営すると4月18日に発表。6月15日から東京都内店舗に設置を始め、10月までに50店舗、2020年までに1千店舗への導入を目指すとしている。
観光庁は5月17日、民泊事業者などの届け出数・登録申請数を発表。受け付けを開始した3月15日から5月11日までで、民泊宿泊事業者(民泊ホスト)の都道府県などへの届け出数は724件、住宅宿泊管理業者(民泊運営代行会社)の国交省への登録申請数は512件、住宅宿泊仲介業者の観光庁への登録申請数は33件だった。
一方、エアビーの国内リスティング数(登録部屋数)は6万2千。届け出済の724件との乖離が大きい。