【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン 722】人が定着する組織の条件(2) 青木康弘


 前回のコラムでは、MBTI(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)を活用して、スタッフの適性に合った業務を提供したり、職場のコミュニケーションを改善したりする方法について説明した。この手法は、主にフルタイムのスタッフを対象としたものである。現代では多様な働き方が求められており、そうしたスタッフには異なるアプローチが求められる。

 多様な働き方の一つとして、最近注目されているのが短期のアルバイトやパートタイムの仕事を手軽に見つけられるマッチングアプリである。求職者はスマホを使って、自分の都合にあった短時間・単発の仕事を簡単に見つけることができる。履歴書も不要なので気軽に申し込めるのが特徴だ。都市部の宿泊施設では、宴会や朝食会場などで多くの人手を集める必要がある場合に、このアプリが重宝されている。

 しかし、便利さの裏には問題もある。短期アルバイトを多用することで、採用する人材の質にばらつきが生じ、宿泊業に不向きなスタッフが雇用されることもある。その結果、当日限りの適性のないスタッフへの指示を任される正社員が疲弊してしまうケースも増えている。短期的な人手不足を補うための策が、逆に正社員の離職率を高めるという皮肉な結果を招いている。

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