スポーツツーリズム推進による合宿誘致
茨城県ホテル旅館生活衛生同業組合日立支部は、地元の日立市と「スポーツツーリズムに関する包括連携協定」を締結した。スポーツ合宿の誘致促進へ、体育館など市のスポーツ施設を優先的に予約、利用できるようにした。
原発事故の風評で観光客や海水浴客が減少した同地区。新たな宿泊客の誘致に向けて、寒暖の差が少なく、雪が少ない気候条件や多くのスポーツ施設を有する地域の特長を生かし、スポーツ合宿の誘致に取り組んだ。
市の公共スポーツ施設は、利用の申し込みが重なった場合は抽選となる。今回の協定により、同支部約30軒の旅館・ホテルがスポーツ施設を利用する場合、通常より早い時期からの予約が可能となった。
「口福あんこう」など地元食材を生かした観光客誘致に長年取り組んだ実績を背景に、支部が行政に働きかけたことで今回の協定が実現した。
支部では同市スポーツ振興課、同市観光物産協会などとスポーツツーリズム推進検討部会を組織。地域一体でスポーツツーリズムの振興を通した地域活性化に今後も力を入れる。