雄大な由布岳が望める露天風呂(山のホテル夢想園)
避暑地で人気、観光辻馬車50周年
大分空港から車で約1時間、大分県の中央部に位置する由布院温泉は、豊後富士の愛称で親しまれる「由布岳」の麓に広がる自然豊かな温泉地。標高約500メートルの高地にあることから避暑地としても人気が高く、環境省の国民保養温泉地に指定されている。約850の源泉数、毎分3万8500リットルの湧出量共に全国2位と豊富な湯量を誇るため、温泉宿が密集する必要がなく、ゆったりと落ち着いた町の雰囲気に魅了される人も多いだろう。
泉質は単純温泉(アルカリ性含む)。単純温泉は刺激が少なく、お湯にくせがないため、子どもから高齢者まで幅広い年齢の人や、敏感肌の人も安心して入浴できる。中でもpH8.5以上のアルカリ性単純温泉は、保湿効果が期待できるメタケイ酸が豊富で、なめらかな湯触りが特徴の美肌の湯としても知られている。
多くの温泉宿が露天風呂付きで、風呂から自然を眺めるのが由布院温泉ならではの楽しみ方。晴れた日に望む雄大な由布岳、秋冬の早朝に浮かぶ濃い朝霧など、自然や季節の移ろいを間近で感じることができる。

雄大な由布岳が望める露天風呂(山のホテル夢想園)
由布院のシンボルとなっているのが、辻馬車で観光地を巡る「観光辻馬車」。1975年に発生した大分県中部地震による風評被害で客足が途絶えた危機的状況から脱すべく立ち上げ、今年7月に運行50周年を迎えた。町中を巡る馬車は全国的にも珍しく、風景の一部として欠かせない存在となっている。
JR由布院駅をスタートし、佛山寺、宇奈岐日女神社を経て駅に戻る約1時間のコースで、心地よいひづめの音を聞きながらのんびりとした田園風景が楽しめる。3~11月は1日10便、12月は1日8便運行している。

由布院のシンボル「観光辻馬車」
由布院盆地を舞台に開かれる多彩なイベントも魅力の一つ。この夏には、現存する日本映画祭の中で最も古い歴史を持つ「湯布院映画祭」が8月22~25日に開催される。そのほか、クラシックを室内楽で楽しむ「ゆふいん音楽祭」(毎年7月)、地元で育った「ゆふいん牛」のバーベキューを楽しんだ後、参加者が思いの丈を叫んで声の大きさや内容を競う「由布院牛喰い絶叫大会」も秋の名物行事として親しまれている。
■由布院温泉観光協会TEL0977(85)4464。




