
名物「投汁そば」を提供
第929回よその旅館ホテル
──宿の自慢は。
「奈川の名物料理『投汁(とうじ)そば』です。そば自体は奈川でとれたそばなのですが、食べ方が変わっています。鉄鍋につゆとキノコ、野菜などの具が入っていて、竹カゴでしゃぶしゃぶのようにそばを鍋の中につけて軽く温めます。温めたそばをお椀に盛り、さらに、つゆや具も入れて食べます」
──投汁そばは、夕食の料理に付いているのですか。
「いいえ、オプションです。通常の夕食メニューには、かけそばが付きます。投汁そばを食べたいというお客さまが多いので、投汁そばプランがあります」
──夕食はどのような内容ですか。
「地元でとれた山の幸と川魚を使った料理です。秋冬はキノコ鍋がメインです」
──奈川温泉の一軒宿ですが、風呂の評判は。
「皆さんに『いいお湯だ』と言っていただけます。温泉には鉄分も含まれていて、よく温まるお湯です。1泊の間に4、5回入浴している方もいらっしゃいます」
──客層は。
「40代以上のご夫婦が中心です」
──予約はどんな方法で入ってきますか。
「『日本秘湯を守る会』の会員なので、その本やホームページを見て、ウェブなどから予約してくる人が多いですね」
──秘湯ということですが、どんな場所にあるのですか。
「自動車の利用では、松本インターチェンジから約1時間。標高1100メートルの山奥にあります。夏は涼しくて過ごしやすいのですが、秋になると少し寒くなり、11月以降はスタッドレスタイヤでないと車で来ることができません」
【6室。平日1泊2食付き1万円(税別)から】