国土交通省は18日、外国人観光客の受け入れや、海外への日本の魅力の発信に功績のある17人を「YOKOSO JAPAN大使」に任命した。「観光カリスマ」のビジット・ジャパン・キャンペーン版で、訪日促進活動のすそ野を広げるため、観光業界にとどまらず、経済や文化などの幅広い分野から選出した。大使の活動内容は、他の関係者の手本となるようウェブサイトなどを通じて紹介する。今後も順次任命する予定。
大使には、海外発行カードで日本円をキャッシングできるATM(現金自動預け払い機)の設置を進めた安斎隆氏(セブン銀行社長)、多言語案内を通じてショッピング環境を整えた岡田邦彦氏(日本百貨店協会副会長・松坂屋会長)らを経済界から選んだ。
日本文化の発信者では、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏、パリに独力で日仏文化センターを設立した服部祐子氏(パリ日仏文化センターエスパス服部代表取締役)、温泉文化を海外に紹介した文筆家の山崎まゆみ氏らを任命。
宿泊業では、ジャパニーズ・イン・グループ会長の飛田克夫氏(旅館浅草指月社長)、台湾から能登への誘客に努めた鳥本政雄氏(加賀屋専務取締役営業本部長)、外貨両替や統計整備で別府市の受け入れ態勢を整えた甲斐賢一氏(ホテル風月HAMMOND社長)が認定されている。
同日開かれた「YOKOSO JAPAN WEEKS」のオープニングセレモニーでは、冬柴鐵三国土交通・観光立国担当相が、大使らに任命状を手渡し、さらなる活躍を期待した。
他の大使は次の通り(敬称略)。
アレックス・カー(庵会長、東洋文化研究者)=アメリカ▽クルト・キュブリ(高野山無量光院役僧)=スイス▽鈴木弘之(プロデューサー)▽小柳淳(小田急電鉄・経営政策本部カード戦略部長)▽マーティン・バロウ(Japan Society副会長)=イギリス▽政所利子(玄代表取締役)▽横江友則(スルッとKANSAI代表取締役専務)▽李溶淑(リンカイ代表取締役)=韓国▽ルーク・ハッフォード(ニセコ東山リゾート・マーケティング支配人)=オーストラリア