WBFホテル&リゾーツ、民事再生法適用申請 関係会社は営業継続


 帝国データバンクによると、ホテル運営業者のWBFホテル&リゾーツ(大阪市北区、資本金600万円)は4月27日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、監督命令を受けた。負債は約160億円。ホワイト・ベアーファミリー(旅行業)など、その他の関係会社は法的手続きは行っておらず、営業を続けている。

 WBFホテル&リゾーツは、「しろくまツアー」など旅行ツアーの企画販売を手掛けているホワイト・ベアーファミリーの関係会社として2009年12月に設立。ホテルは、保有5施設(北海道5施設)、賃借・運営受託22施設(北海道4施設、関東1施設、関西17施設)の計27施設(客室は約3900室)を展開していた。インバウンド需要を取り込み、19年3月期には年売上高約47億6200万円を計上していた。

 しかし、今年に入り新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売り上げが悪化。一部ホテルは休業するほか、キャンセルが相次いだことで受注が激減した。ホテル購入資金など多額の金融債務が重荷となり、3月には金融機関に対して返済緩和を要請するなど立て直しを図っていた。新型コロナウイルスの収束が見えない中、先行きの見通しが立たなくなり、民事再生による経営再建を図ることとなった。

 現在、複数の企業が再建支援を表明。具体的な支援内容の検討、協議を行い、スポンサー企業を選定することが予定されている。

 
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