
新しい組織のあり方を議論した総会
JTB旅行スタンプ加盟店連盟(河合徹会長=岐阜県・大滝鍾乳洞レスト部、529会員)は18日、東京の京王プラザホテルで通常総会を開き、今後の活動方針を協議した。河合会長は新しい時代に即した連盟組織に変化する必要性を強調。連盟の「みらい委員会」を中心に議論し、会員に向けて早急に提案する方針を確認した。
河合会長は「旅行の個人化、インバウンドの増加と、多様化する旅行客のニーズにわれわれは対応できているか。現状ではノーと言わざるを得ない。JTBと契約している食事、入場施設、アクティビティー等、全ての観光関連施設を網羅し、新しい考え方を取り入れ、JTBとともに商品開発ができる組織へと進化をしなければならない」と強調。「みらい委員会を中心に、より具体的に議論し、なるべく早い時期に皆さまにお諮りしたい」と述べた。
みらい委員会の松岡光政委員長(鹿児島県・知覧パラダイス)も「旅行客への新たなアプローチを考えるに当たり、体験型観光施設など他業種との連携が必要だ」と述べた。みらい委員会は連盟と土産業界の将来像を議論する組織。「土産販売にとどまらない議論を」と、従来の「みやげみらい委員会」から今年4月に名称変更した。
「日本おみやげアカデミーグランプリ運営委員会」の小野寺仁委員長(岩手県・平泉レストハウス)は、現在開催を休止している土産品の顕彰事業「日本おみやげアカデミーグランプリ」の今後の運営方針を説明。事業は2016年の熊本地震を契機に2015年の第9回を最後に中断。委員会は開催内容や名称を含めて事業をゼロベースで検討している。
小野寺委員長は「2020年の総会に合わせた開催が理想との声もある。意見を集約し、遠くない将来に開催できるようにしたい」と述べた。
来賓で出席したJTBの髙橋広行社長は、同社が進める経営改革の詳細をパワーポイントを使い説明した。
会員店舗の若手経営者、従業員対象の「みやげ塾」の開講報告と、北海道支部が進めるオリジナル商品の開発報告も行われた。北海道支部は連盟会員の店舗のみで販売する希少性の高い土産品としてチョコレート菓子「ちよこれいと」を開発。今年4月から販売している。発売5カ月で4200個以上を販売するヒット商品になっている。
新しい組織のあり方を議論した総会
河合会長