JTBコミュニケーションデザインは1日、デジタルマーケティングツール「AIアナリスト for ツーリズム」の提供を開始すると発表した。
◆サービス開発背景
昨今、観光・ツーリズム業界においてデジタルを活用したプロモーションが大きく進展していますが、最新テクノロジーへの対応や、デジタル人材の不足などにより、WEBサイトの運用およびWEB集客施策の管理が業界各社の課題となっています。特にGoogle Analytics(以下、GA)などの各種解析ツールについては、必要とされるマーケティングスキルが高度になってきており対応に苦慮している企業・団体・自治体も増加傾向にあります。
また、今般の新型コロナウイルス感染症の発生及び感染拡大が当業界に与えている影響は甚大であり、この先、今までの旅のスタイルや、集客方法が大きく変容する中で、より効率的かつ効果的なマーケティングを行うことが急務となっています。
◆概要
今回JTBコミュニケーションデザインでは、そのGAデータなどと連携し、デジタルマーケティングのPDCAをサポートする自動分析・改善提案ツール「AIアナリスト(以下AIA)」の開発会社であるWACULと共同で、観光・ツーリズム市場に特化した『AIT』を開発し、観光・ツーリズム業界におけるマーケティングのDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現します。
AIアナリスト for ツーリズム(https://www.jtbcom.co.jp/aiaft/)
◆サービスのポイント
① 観光・ツーリズム市場に特化したダッシュボード機能
「認知獲得」を目的にすることが多い観光・ツーリズム市場のWEBサイトでは、通常のコンバージョン(商品購入や問合せ)が明確であるサイトとは異なり、分析する指標がそれぞれ異なるケースが多い。また、ユーザーの属性(性別、年齢、アクセスエリア等)が重要な切り口になる点も、他業界のWEBサイトとは異なる。AITでは、特殊な観光・ツーリズム市場サイトに特化したダッシュボード機能を開発することで、より目的・課題に沿った分析とレポーティングが可能。
② 集客分析機能(Webサイト流入前の分析機能)
集客分析機能として自然検索流入経路であるSEO分析、およびGoogle Display Networkをはじめとした広告配信ネットワークやFacebookなどのSNSを活用したデジタルプロモーション結果分析が可能。
◆主な機能と効果
① プロモーション効果の可視化
どんなユーザーがサイトに来ているか?どのコンテンツが効果的か?等プロモーション施策の効果をわかりやすくレポーティング、また詳細な数値変化まで分析。
これらのレポーティングに際してはAIが自動データ集計・分析・ビジュアライズを行うため、分析に係る工数の大幅削減や詳細かつ広範囲の分析が可能になり効率化を図ることが可能。
② 効果的な施策改善サポート
分析結果をもとに、蓄積されたビッグデータからAIが具体的な改善策を提示。WEBサイトの改善、SEO(自然検索)の改善、WEB広告施策の改善など、多岐に渡る改善策を提示。
併せて施策実施後の推定コンバージョン数も明示するためPDCAサイクルの高度・効率化を図ることが可能。