
JTBは6月20日、九州観光機構(福岡市中央区)、セールスフォース・ジャパン(東京都千代田区)と観光DXに関する包括連携協定を締結した。九州の「魅力ある観光地域づくり」や「誘客推進」に貢献し、持続可能な九州経済の発展につなげることを目的とする。
デジタルの活用による観光客の満足度向上、観光関連事業者へのデータ利活用支援などにより、地域の魅力を高め、リピーターを中心とした交流人口増加による九州経済の活性化を目指す。
取り組み内容は(1)九州の課題の抽出と効果的なマーケティング、情報を生かしたイベントの創出(2)九州観光機構の実施事業のデータ蓄積と活用戦略の策定(3)九州観光プラットフォーム「地域共創基盤」の導入(4)観光DXに関する実証事業の合同実施(5)DXアドバイザーの設置(6)九州観光DX戦略立案(7)デジタル活用人材育成と教育システムの構築。
JTBとセールスフォースは、地域DMO、自治体、観光事業者との情報連携を効率的に行うほか、九州観光機構の会員企業との相互利用可能なシステム環境を整備し、各地域の観光DXのモデルとなる九州観光プラットフォームを構築する。九州観光機構は、保有する各種事業データを収集し、九州観光プラットフォームに蓄積。並行してDXの推進体制作り、学習支援、専門家派遣、観光庁事業の取り組み、会員組織との連携を進める。