JR東日本は9日、東北の観光復興に向けた地域活性化策や4月から9月まで開催する「東北デスティネーションキャンペーン」(東北DC)などの取り組みを発表した。3月11日に発生から10年の節目を迎える東日本大震災からの観光での復興に取り組む。
3月までの期間では、「大人の休日倶楽部」CMの「東北総集篇」の放送(2月10~28日に首都圏、東北、上信越、北海道エリア)を行うほか、3月18日には大型観光農園「JRフルーツパーク仙台あらはま」(仙台市若林区)を開園する。JRフルーツパーク仙台あらはまでは、8品目156種の果物の摘み取りのほか、野菜などの直売所、ホテルメトロポリタン仙台のシェフがプロデュースするカフェ、レストランも開店する。
東北DCでは、オープニングに団体専用列車「東北DC復興号」「巡るたび、出会う旅。東北号」を運行する。また、「大人の休日倶楽部パス 東日本スペシャル」を特別設定で1万5270円で販売するほか、「えきねっと」の会員限定で「お先にトクだ値スペシャル(乗車券付き)」を販売する。
このほか、利便性向上の取り組みとして、気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)で初となる快速便を設定し、志津川駅での仙台行き高速バスとの乗り継ぎ時間を短縮するほか、「道の駅 大谷海岸」へのBRTの乗り入れなどを行う予定。