JR東、高輪ゲートウェイ駅開業 AI搭載ロボも配備


高輪ゲートウェイ駅の構内

 JR東日本は14日、山手線として1971年の西日暮里駅以来49年ぶり30番目、京浜東北線47番目の駅として新駅「高輪ゲートウェイ駅」を開業した。新駅は「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに田町―品川駅間に開業。2024年ごろの街開きを目指す開発「品川開発プロジェクト(第1期)」とともに、「未来をイメージできる駅」づくりに取り組む。

 同駅は建築家の隈研吾氏がデザイン。駅舎は17年2月から着工。地上3階、地下1階建ての駅舎には壁面緑化が行われるほか、多くの外光が入る吹き抜け構造となっている。また、折り紙をモチーフにする約4千平方メートルの屋根やトイレなどには宮城県や福島県を産地とする木材が多数使われている。乗降者数は開業当初は1日平均2万人(鶯谷駅程度)、24年には約15万人(恵比寿駅程度)を見込んでいる。

 駅前には千人規模の催事が可能なイベント施設、広場のほか、今後は文化創造施設やオフィス、宿泊施設、住宅マンションなどが併設する予定だ。

 駅構内には、無人コンビニ「タッチトゥゴー」や事前注文サービスやブース型シェアオフィスを設ける「スターバックスコーヒー」が23日に開業する。無人コンビニの店内には50台のカメラが設置され、人工知能(AI)が約600点の商品を認識。ウォークスルーで購入が可能だ。関係者は、「将来、地域で人手不足の解消につながれば」と話す。

 このほか、構内にはAI搭載のロボットも配備され、乗客の案内、駅構内警備、清掃などを行う。改札には、QRコード対応の車いすや子どもでもタッチしやすい新型の改札機を採用している。

 9日には内覧会を開催。JR東日本東京支社の壬生祐克営業部長は「新型コロナウイルスの影響で、開業イベントは延期となったのは残念だが、新たな街の玄関口として催事での誘客を行うなど、地域の活性化につなげたい」と話した。


高輪ゲートウェイ駅の構内


山手線では49年ぶりの新駅となる


最先端技術を取り入れた無人コンビニ「タッチトゥゴー」

 
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