JR九州の連結決算は、売上高が前年比1.8%減の4326億4400万円、営業利益が同22.7%減の494億600万円、経常利益が同23.9%減の506億1300万円、当期純利益が同36.0%減の314億9500万円。新型コロナウイルスの影響による鉄道利用の減少、減価償却費の増加などが響き、11期ぶりの減収減益となった。
営業面では、5月から「Go! Waku Waku Trip with MICKEY」プロジェクトによる利用促進や、7月から熊本デスティネーションキャンペーンを実施。10月には中国最大規模の旅行会社Ctripとの連携を発表するなど台湾、香港、中国、韓国を中心に情報発信や販売促進を行った。
バス事業では、MaaSの構築に向け、小田急電鉄、第一交通産業、西日本鉄道など他の交通事業者などとの連携に取り組んだ。不動産賃貸業では、昨秋に「アミュプラザ鹿児島」のリニューアルを行うなど、各駅ビルの駅前広場などを活用したイベント展開を行い、収益拡大に努めた。
ホテル業では、最上位ブランド「THE BLOSSOM」を創設し、昨年8月に「THE BLOSSOM HIBIYA」、9月に「THE BLOSSOM HAKATA Premier」を開業した。
21年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルスの影響で不透明であることから未定としている。