JIG前会長 飛田克津夫氏に聞く

  • 2022年6月16日

飛田氏

訪日観光解禁 本格回復は来秋か

都民割再開 きっかけ一つに

 観光目的の訪日が今月10日に解禁。また東京都の都民対象の旅行割引事業「もっとTokyo」(都民割)の同日の復活も決まった。訪日客を積極的に受け入れる宿の組織「ジャパニーズ・イン・グループ」(JIG)の前会長で、東京・浅草で旅館「指月」を経営する飛田克夫さんに現在の心境を聞いた。

 ――観光目的の訪日がいよいよ解禁となる。

 「当館は95%が訪日のお客さまだった。いよいよという思いもあり、周りからも『ようやく以前のような状態に戻るね』といわれるが、まだパッケージツアーに限られ、FIT(個人旅行)のお客さまを受け入れない。以前のようにお客さまが戻るのは早くても来年の秋ごろだろうと見ている」

 ――インバウンドがほとんど訪れず、日本人の移動も制限された、このコロナ禍をどうしのいできたか。

 「政府系金融機関からの融資や雇用調整助成金で何とかしのいできた。当初は2年ぐらい我慢すればと思ったが、3年続くとさすがにつらい。ただ、昨年末ごろから日本在留の外国人の方が見えるようになったほか、ビジネスで日本を訪れる欧米の方の予約がここに来て入りだした」

 ――東京都のいわゆる都民割も復活するようだ。

 「まだ、それほど問い合わせは来ていないが、期待はしている。お客さんの心が内向きになっており、これが外に出ることへの一つのきっかけになればいい」

 ――Go To事業の再開については。

 「全国の宿泊事業者みんなが疲弊している。予算が付いているわけだから、やってもらわなければ困る。業界ももっと声を上げるべきだ」

 「以前のGo Toのときは、それなりに予約が入ったものの、インバウンドのお客さまで活気づいていた以前に比べると、館内の雰囲気はあまり明るくなかった。やはり、コロナが完全終息してこそなのだろう」

 「コロナ禍はいずれ終息するが、以前と同じ状態に戻るだけでは駄目だ。観光公害という言葉が浅草でも聞かれた。われわれは今から街ぐるみで対策を考えていかねばならない」

飛田氏

【聞き手・森田淳】

 
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