日本自動車連盟(JAF)の香川支部は10日、観光協定を締結している自治体関係者の課題解決に向けて「第1回JAF観光協定自治体連絡会~課題解決型地域振興に関する座談会~」を香川県丸亀市で開催した。
観光協定自治体は、香川支部と各自治体が有する資源を活用し、各地の観光振興を通じて地域社会の発展とそれぞれの事業の拡充に寄与することを目的とする。自治体の観光スポットなどの情報をJAFの機関誌に掲載するほか、それらを巡るドライブコースやJAF会員優待施設などの情報をJAFのホームページで発信するなど、より一層の観光振興を図る。香川県内11自治体(高松市、東かがわ市、坂出市、丸亀市、宇多津町、善通寺市、観音寺市、三豊市、まんのう町、多度津町、土庄町)と締結している。
連絡会には10自治体が参加。課題解決を支援するため、JR四国や日本郵便四国支社、四国電力などで組織する「四国家サポーターズクラブ」の事務局も加わった。
香川大学経済学部の西成典久教授が「地域づくりに継続的な状況を生み出すために」をテーマに講演し、「新しい『モノ』を作るのではなく、すでにある『コト』の魅力を発展させるためには地域住民など『ヒト』がどれだけ主体的に動くかが鍵になる」と語った。
その後、自治体による座談会が開催され、「担い手がいない、リーダーの有無に左右されるなど、物事の課題は『人』に帰結する」「地域に主体性がない活動は、自治体が予算を入れなければ持続しない」といった各自治体の課題を共有した。