負債総額は2ヵ月連続増加
帝国データバンクによると、今年5月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は648件、負債総額は982億8600万円だった。件数は前年同月比11.4%減と2カ月ぶりに減少。額は同5.3%増と2カ月連続で増加した。
倒産件数を7の業種別に見ると、2年10カ月ぶりに全てが前年同月を下回った。このうちホテル・旅館などのサービス業が12.0%減の161件。運輸・通信業が4.3%減の22件。このほか不動産業が20.8%減、建設業が14.2%減と、減少幅が大きかった。
9の地域別では5地域で前年同月を下回った。関東(19.1%減の216件)、近畿(14.1%減の171件)の減少幅が大きかった。増加は東北、北陸、中国、四国の4地域。
ホテル・旅館など観光関係の大型倒産は報告されていない。
5件、負債8億円 ホテル・旅館の倒産
同月のホテル・旅館経営業者の倒産(負債1千万円以上の法的整理)は5件、負債総額は8億4千万円だった(表、先週号既報)。
件数は前年同月比1件増加(25.0%増)。負債総額は同3億円増加(55.6%増)した。
1月からの累計は、件数が前年同期比1件減(3.4%減)の28件。負債総額が同77億9100万円増(126.7%増)の139億4200万円。
2件、負債7千万円 旅行業の倒産
同月の旅行業者の倒産(負債1千万円以上の法的整理)は2件、負債総額は7千万円だった。
件数は前年同月比2件減少(50.0%減)、負債総額は同1億5700万円減少(69.2%減)した。
1月からの累計は、件数が前年同期比1件減(10.0%減)の9件。負債総額が同1億5300万円減(22.3%減)の5億3300万円。