国土交通、農林水産、文部科学の3省は19日、「歴史まちづくり法」に基づいて、三重県亀山市と長野県松本市の歴史まちづくり計画(第2期)を認定したと発表した。
これにより、同計画に取り組む86都市のうち、第1期計画を完了し、2期計画の取り組みを進める都市は27となる。
全国各地にある城や神社仏閣、その周辺の町家や武家屋敷からなる市街地と、祭りや民族芸能、昔ながらの生業など人々の伝統的な営みや活動が一体となって、地域の個性ともいえる歴史的な情緒や風情あふれるまちが数多くある。
同法はこれらを「歴史的風致」として地域固有の資産と捉え、地域活性化や歴史・伝統文化の保存、継承を支援している。
亀山市は、重要伝統的建造物群保存地区「亀山市関宿伝統的建造物群保存地区」を有する東海道地域において、「関の山車」の祭りや伊勢信仰に関わる「お木曳き」などが続けられ、宿場町・城下町双方の伝統とまち並みを感じられる歴史的風致が形成されている。
2期計画では、1期の東海道に加え、新たに大和街道などにある歴史的施設や地域活動拠点となる施設の整備を進める。
また、松本市は国宝・松本城や旧開智学校校舎周辺で「天神祭り」や「あめ市」などにより、七つの歴史的風致を形成。2期では歴史的建造物の耐震改修、松本城三の丸地域および旧開智学校周辺で博物館や周辺道路の整備に取り組む。
亀山の「関宿祇園夏祭り」