屋内外に健康施設を新設
鬼怒川グランドホテル夢の季(栃木県鬼怒川温泉、波木恵美社長)はこのほど、健康施設「館内ストレッチルーム」「屋外アスレチックコーナー」を新設した。「癒やし」の温泉リゾートから「元気づくり」の温泉リゾートへと、新たな温泉旅館での過ごし方を提案する。
利用率が低下していた麻雀ルームを改装。約1千万円かけてプロスポーツ選手や国内トップアスリートが愛用するストレッチマシン「ZERO―i」を5月に導入した。7月には屋上テニスコートのあった場所に「ボルダリングウォール」とストリートバスケットをイメージした「3on3バスケット」のハーフコートを新設した。宿泊客は全て無料で利用できる。
また、理学療法士の監修のもと、栃木県宇都宮市に本部を置く「ビッグツリースポーツクラブ」の指導を受け、温泉入浴とストレッチルーム、アスレチックコーナーの利用プログラムを開発。「夢の季健康プログラム」として毎月1回、温泉と健康と美容をテーマにした体験を提供する。8月はポールを使って姿勢を整える「ポールコンディショニング」、9月は足のむくみ、疲労感を解消する「フットコンディショニング」を実施した。ビッグツリースポーツクラブのインストラクターが参加者に毎回直接指導する。参加料は宿泊客が千円、ビジターは温泉入浴付きで3千円に設定した。
波木社長は「フィットネスジムにある筋力トレーニング用のマシンではなく、肩や胸、脚など部位別に伸ばせるストレッチマシンをそろえた。血圧測定器、血管年齢測定器などもあるので、健康への気づきと、明日への活力チャージにご利用いただきたい」と話す。飲んで食べて歌ってという従来型の温泉旅館宿泊客だけではなく、健康志向の宿泊客の取り込みにも挑戦する。
館内ストレッチルーム
屋外アスレチックコーナー