高山グリーンホテル(岐阜県高山市、新谷尚樹社長)は着地型ツアーの造成、販売を本格化する。8月に第2種旅行業者に登録、9月から営業を始めた。
NPO飛騨インタープリター協会が認定した「インタープリター」と呼ばれる自然、歴史、文化案内人や、山岳ガイドが同行する宿泊付きツアーと日帰りツアーを各地発着で造成。高山グリーンツアー(高山グリーンホテル・ツアー事業部)の単独ホームページで直販するほか、全国の旅行会社にもオプショナルツアーとして販売してもらう計画だ。
具体的には「インタープリターと訪ねる雪の世界文化遺産白川郷ライトアップツアー」「ベテラン山岳ガイドと行く登山ツアー」などを催行する。
旅行業法施行規則が07年3月に改正され、第3種旅行業者でも催行区域を隣接する市町村に限定した募集型企画旅行の造成、実施が可能になったこと。これを受け、同ホテルでは同年7月、岐阜県下では規則改正後初となる第3種旅行業を取得。高山グリーンツアーの名称で着地型ツアーの催行を始めた。
ただ3種旅行業の場合、ツアー出発地が限定されるため集客対象が個人客中心となりグループや団体客を取り込むことが難しかった。また事前収受できる申込金が旅行代金の20%以内に制限されているなどの理由もあり、集客人数が伸び悩んでいた。
今回の2種登録で、出発地設定の制限がなくなり、全国各地からの送迎付きプランの造成、販売ができるようになった。旅行代金の全額事前徴収も可能になったため、旅行会社にオプショナルツアーとして代売してもらいやすくなったという。
第2種旅行業登録票を持つ新谷社長