観光経済新聞社は7日、観光業界の識者を招いてのオンライン配信「観光経済新聞チャンネル」の第9回配信を行った。飛騨・高山観光コンベンション協会会長の堀泰則氏が、「地方部でのインバウンド戦略」をテーマに講演した。
堀氏は、これまでの飛騨・高山地域におけるインバウンドの観光プロモーション戦略について、「2003年から約10年間はアジアの訪日客を中心に展開していたが、コロナ明けからは欧米にシフトした」と説明。高山を起点に周辺の観光地に行くハブ化構想、滞在型観光に向けた着地型商品の造成などの取り組みを紹介した。
地方部における観光誘致のポイントとして、「われわれにとって当たり前のものや風景が海外のお客さまを呼ぶ」と堀氏。観光コンテンツをより魅力付けしていくためには、「街角スポット」が有効とし、「足を運びたいと思わせるポイントを地域に位置付けていくことが重要」と指南した。