館内でボルダリングが楽しめる温泉旅館が長野県阿智村に登場した。子ども向けだが、「当館でボルダリングを知った子が、将来、五輪を目指す選手になればうれしい」という。
この旅館は湯多利の里伊那華(運営はマイハウス社)。
館内に設けた「キッズボルダリング」=写真=は未就学用からキッズ3級まで色分けしてホールド(突起物)を取り付けている。料金は10分で300円。宿泊客限定で、4~12歳を対象にしている。
ボルダリングは来年の東京五輪の種目(スポーツクライミング)に採用された人気スポーツ。壁に付いたホールドを利用して、壁に登った回数を競う。五輪ではリード、ボルダリング、スピードの3種目の複合種目として行われる。
伊那華は家族連れの客が多く、子どもが楽しめる施設作りに取り組んできた。スマートボールや射的ができる「懐かしの昭和コーナー」のほか、夏休みにはお化け屋敷も設けるという。
キッズボルダリングもこの一環で、「子どもにも楽しんでもらえる旅館作りをしていきたい」と意気込む。