静岡・稲取温泉で「三大つるし飾りサミット」


シンポジウムで意見交換した

シンポジウムで意見交換した

 日本三大つるし飾りの地と言われる山形県酒田市、福岡県柳川市、静岡県稲取の3地域が一堂に集まる「三大つるし飾りサミット」が2月24日、稲取温泉で開かれた。3地域が一堂に集まるのは初めて。3地域はつるし飾りを歴史資源とする「三大地域」として国内外に共同発信することを宣言、つるし飾りを生かした観光振興に、連携して取り組んでいく。また、中国の書道家・李凌氏がサミットを記念し、揮毫を実演した。

 同サミットでは3地域が各地域のつるし飾りを紹介。山形県はつるし飾りを「傘福」、柳川市は「さげもん」、稲取は「雛のつるし飾り」としてひな祭りに飾り祝っている。稲取旅館協同組合の村木さとみさんは「旅館組合の女将が中心となって雛のつるし飾りを伝承させる活動に力を注いできた。次世代に子孫を思いやるやさしい気持ちを伝えていきたい」と強調した。

 つるし飾りのシンポジウムでは「地域の魅力を活かした新たな観光振興に向けて」をテーマに3地域が意見を交わした。酒田市は「地域の女性の参加が観光振興をしていく上では欠かせない」と述べた上で、酒田市の女性で結成する「女性会」について紹介。柳川市は「参加型の観光地づくりが観光振興の秘訣」と話す。稲取は「観光基盤整備としてハード面ではなく、『おもてなしの心』といったソフト面の強化に取り組んでいる」と現状を話した。

 シンポジウムでは同温泉観光協会事務局長の渡邊法子氏がコーディネーターとなり、渡邊氏は「各地域でつるし飾りをアピールしながら、3地域の特徴を携えて海外に発信していきたい」と締めくくった。

 サミットの最後には李氏が「雛」の一文字を力強く揮毫した。

 来年は福岡県柳川市で同サミットが開かれる。

シンポジウムで意見交換した
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