
通知書を手に握手する(左から)嶋、三村、浅見の各氏
2016年度末の北海道新幹線開業に合わせ、青森県がJR東日本に要望していた、県と道南地域をエリアとする16年7〜9月のデスティネーションキャンペーン(DC)の開催が3月25日に決まった。同日、県庁で行われた記者会見で、三村申吾青森県知事は「DC成功へ向け、道南側との連携をより緊密に図りながら、関係者と一体となって、観光コンテンツの開発やおもてなしを含む観光客の受け入れ態勢整備に向けた取り組み加速していく」と抱負を述べた。
県として、東北新幹線・新青森駅開業から間もない11年4〜7月にDCを実施した。前回のDCは東日本大震災直後という厳しい状況下だっただけに、客足が伸び悩んだ経緯がある。それだけに16年のDCに賭ける思いは強い。
同日はJR東の嶋誠治執行役員盛岡支社長、浅見郁樹同秋田支社長が出席し、三村知事に開催地域指定決定通知書を交付した。
三村知事は「道南地域はもともと歴史的にも文化的にも深いつながりがある。この地域が連携してDCを開催することは県と道南地域を一つの旅行エリアとして、全国に強力に発信できる大きなチャンス」と強調。
嶋支社長は前回のDCについて「満足な輸送を提供することができなかった。5年ぶりのDC開催にあたってはキャンペーンの成果を皆さんが実感できるよう努力していく」と述べるとともに、北海道新幹線新函館駅(仮称)開業は「津軽海峡をはさんだ周遊旅行という新たな旅の提案が可能になる」と自信を示した。
今後「青森県・函館DC推進委員会」(仮称)を設け、具体的な内容などを検討する方針だ。

通知書を手に握手する(左から)嶋、三村、浅見の各氏