青森県弘前市は17日、弘前藩初代藩主、津軽為信の居城「堀越城」を全面公開する。2012年度から整備事業を行い、19年度に工事が終了していた。
堀越城は、弘前城が築城される前の文禄3(1594)年から17年間、為信が居城。豊臣秀吉らが用いた築城技術を取り入れ、攻撃を防ぐさまざまな工夫が施されている。1985年に国史跡に指定。整備事業では本丸御殿広場の礎石建物跡の規模を表示するほか、土塁、堀跡、木橋などが復元されている。
史跡の隣地には江戸時代末期の豪農の住宅「旧石戸谷家住宅」を移築復元し=写真、堀越城跡のガイダンス機能を兼ね備えた施設としてオープンする予定だったが、当面の間休館する。