
静岡県稲取温泉の旅館「食べるお宿 浜の湯」は昨年12月、一部客室をリニューアルオープンした。商品力のさらなる向上のため、高付加価値化事業を活用した3階の既存客室5部屋の高質化改装を実施。リニューアル客室は、露天風呂付きデラックスセミスイートタイプ=写真=が4部屋、ラグジュアリースタンダードタイプが1部屋。
完全担当制によるきめ細やかな接客、部屋出しで提供するこだわりの料理、継続的な投資による高質化が図られた客室が支持されている一方、過去2カ年実施された観光庁の高付加価値化事業により、周辺の宿泊施設や全国の高質旅館は積極的な改装を行っており、売り上げ、収益の安定的な確保のために商品力のさらなる向上が必要と判断。2022年のリニューアルに続き、さらなる高質化改装の実施となった。
今回のリニューアルでは、4室を露天風呂付き客室に、1室をリビングとデッキテラス付きの客室に改装。4室は、夕食・朝食の部屋出しや露天風呂付き客室が高い評価を得ていることから露天風呂付き客室に改装するとともに、引き続き部屋出し対応が可能な仕様とした。各客室は全て趣の異なる意匠となっている。
開業協力はリョケン、設計監理はミュゼオ一級建築士事務所、施工はKUMA Enterprise。