全国旅行支援の効果も
観光庁が11月30日に発表した宿泊旅行統計調査(第1次速報値)で、2022年10月の全国の宿泊施設における日本人延べ宿泊者数は4210万人泊となった。10月には国の観光支援策「全国旅行支援」がスタートするなど、宿泊旅行の需要が回復し、コロナ前の19年同月比で5.8%増となった。19年同月の実績を上回ったのは21年12月以来、10カ月ぶり。21年同月比では32.5%増だった。
日本人の延べ宿泊者数は、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いていた21年12月に一時的に19年同月比2.4%増とコロナ前に対しプラスを記録したが、その後はオミクロン株の感染拡大などで再びマイナスが続いていた。
感染拡大防止と社会経済活動を両立させるウィズ・コロナの浸透などもあり、9月の19年同月比も4.7%減と下げ幅が縮小していたが、全国旅行支援が10月11日にスタートしたことで観光需要が急回復したとみられる。
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