電算インフォメーション(静岡市)は、同社の宿泊施設向け基幹業務システム(PMS)と、FunFusion(ファンフュージョン、東京都渋谷区)が提供するSMS(ショートメール)送信サービスとの連携を始める。PMSと、SMS送信サービスの連携は業界初となる。18日から千葉市の幕張メッセで開かれる「国際ホテル・レストラン・ショー」で発表する。
電算インフォメーションのPMSの名称は「満室御礼」。リゾートホテルや旅館を中心に販売しており、現在の導入軒数は約200軒。
一方、FunFusionのSMS送信サービスの名称は「ホテル旅館SMS」。宿泊施設のパソコン(PC)から施設利用者の携帯電話にメッセージを送信できるサービスで、全国60以上の宿泊施設が採用している。
多くの宿泊施設はノーショー対策で宿泊予定者へ事前に電話連絡をしているが、連絡をしても出てもらえないという問題がある。
同サービスの特徴は、宿泊予定者の携帯電話宛てにSMSを送信できるため、予約確認の折り返し連絡がもらえる確率が高くなる。メッセージを確実に見てもらえることがポイントという。
ノーショー対策以外にも、忘れ物、ルームキー持ち帰り利用者への連絡、施設周辺の交通規制の連絡などにも活用できる。利用施設からは、「スタッフの電話業務の時間が大幅に短縮できた」と評価されている。
今回の連携により満室御礼の「予約台帳画面」にSMS送信ボタンが追加され、満室御礼から直接、SMSが送信できるようになる。今までは、SMSを送信したい顧客の携帯番号をPMSで調べてから、SMS送信サービスに入力する手間がかかっていた。
「満室御礼の導入施設からSMS送信サービスとの連携を望む声があった」と電算インフォメーション。今回の連携により、「(複数の顧客への)一斉送信も可能で、より作業時間の削減につなげてもらえる」としている。
この件についての問い合わせ先は、電算インフォメーションTEL054(289)2210。