
エグゼクティブルームに導入した
10月1日で開業1周年を迎えた「ホテル・アゴーラ リージェンシー堺」(堺市、241室)は、「上質な本物」をコンセプトにエグゼクティブルームを同日、オープンした。シモンズ社製の高級マットレスや、高性能なデスクチェア、Wi—Fi環境などに加え、ルームサービスの注文が可能なタブレット型携帯端末のiPad(アイパッド)を全37室に導入した。このiPadは、電算インフォメーション(静岡市)が開発した「スマートコンシェルジュ」を搭載。同ホテルでは、館内と周辺のインフォメーションシステムとしても有効活用している。
このシステムを客室に設置することで、ルームサービスの注文に加え、館内や食事の案内、非常口と避難経路の確認などが簡単にできるほか、全ての情報に英訳を併記することで外国人客へのサービスアップも図ることができる。今まで紙ベースだった宿泊約款や館内案内図などは不要となり、ペーパーレス化も実現した。
操作方法は、タッチパネルに触れるだけ。欲しい情報をすぐに入手できる。「利用者は、フロントへの電話確認の手間やわずらわしさからも解放される」と同社。また、動画を交えることでより効果的な案内が可能になるという。
土産やルームサービスのメニューの更新などの旬な情報は簡単にアップロードでき、施設スタッフの負担も少ない。
最新の情報を素早く宿泊客に伝えるために、スマートコンシェルジュの採用を決めた同ホテル。「今まで、旬の情報はすべて印刷物を客室に置いていたが、その手間がない」と宿泊部の藤岡直樹課長。「経費の削減にもつながった」と高く評価する。
この件についての問い合わせ先は、電算インフォメーションTEL054(289)2210。

エグゼクティブルームに導入した