エイチ・アイ・エス(HIS)は10月31日、連結子会社であるH.I.S.SUPER電力(HSP)の全株式およびHSPに対して同社が有する貸付債権を、南国殖産の子会社である九州おひさま発電に譲渡する株式譲渡契約を締結したことを発表した。
HIPは、同社グループのエネルギー事業で、再生可能エネルギーによる発電を行っており、化石燃料から再生可能エネルギーへの転換を進めることで、化石燃料資源の枯渇と地球温暖化の解消に取り組んできた。
しかし、HSPの発電形態であるバイオマス発電の燃料であるパーム油の価格高騰で必要量の確保が困難な状況が続き、今年9月期には債務超過になっていた。HSPが行う事業が継続的な赤字体質になっていることから、HSPの再建には時間を要すると判断。HSPの事業に関する知見を持つ相手先に全株式の譲渡を決めた。
株式譲渡で、HSPは同社の連結子会社から除外される。株式譲渡、債権譲渡に伴い、連結および個別決算で特別損失を計上する予定。