
7市町村のトップらが顔をそろえた記者発表会
新潟、群馬、長野3県の7市町村で組織する雪国観光圏推進協議会(会長=上村清隆・新潟県湯沢町長)は2日、東京のホテルニューオータニで事業の記者発表会を開いた。域内市町村のトップらが顔をそろえ、世界最大の雪まつりと称する「スノーカントリーフェスティバル」や、地元食材を使った料理の新ブランド「雪国キュイジーン」(仮称)を紹介した。
雪国観光圏は08年に施行された観光圏整備法に基づき形成。7市町村(新潟県魚沼市、南魚沼市、十日町市、湯沢町、津南町、群馬県みなかみ町、長野県栄村)が連携し、地域の特性を生かした17の事業、43のプログラムを展開。観光客の来訪と滞在促進を目指している。
メーン事業のスノーカントリーフェスティバルは、各市町村で行われている雪祭りを連携させた共同プロモーション事業。来年は1月15日から3月22日まで、「十日町雪まつり」「みなかみスノーフェスティバル」など合計80のイベントを開催。120万人の来訪を見込む。
料理の新ブランドは、地域連携で雪国らしい地場商品を開発、「世界に通じる食ブランドを創造する」もの。観光関係者が農地や工場に足を運び、生産者と交流するなど、地域を挙げた取り組みとなっている。
発表会で上村会長は、「お客さまの満足度を上げるには、観光圏による事業展開が不可欠。雪深い土地ならではの魅力的な観光資源を国内外にアピールしたい」とあいさつ。
来賓から、観光庁観光地域振興部の田端浩部長、新潟県観光局の坂巻健太局長、JR東日本の新井良亮副社長があいさつした。
越後湯沢温泉HATAGO井仙の井口智裕社長は具体的な事業内容を説明。「観光圏が目指すのは『連携』。各市町村で、ないものを補い、強みを強化したい」と述べた。

7市町村のトップらが顔をそろえた記者発表会