阪急交通社は4月をめどに、中国・北京にある現地法人の分社(日本の支社に相当)を上海に開設する。中国の外商独資旅行会社に対する規制緩和を受けたもので、同社によると、中国おける外資系旅行会社としては初の分社となる。
「阪急国際旅行社(中国)有限公司上海分社」は中国への旅行者の受け入れや中国国内での旅行取り扱いを行う。「中国は欧州に次ぐ第2のデスティネーションと位置づけており、華南、江南地区をカバーする拠点となる」と同社。ただ中国発の海外旅行は扱えない。
中国は昨年5月、新中国旅行社管理条令を発布し、外資系旅行会社の分社を解禁した。同社は昨年末に上海における分社の営業許可を取得、上海旅遊局の登録を済ませ、4月ごろに開設することにした。
同社は05年10月に、北京に現法、阪急国際旅行社(中国)有限公司を設立している。