阪急交通社は11日、2014年の全線開通に向け復旧に取り組んでいる三陸鉄道(岩手県宮古市)を応援するツアーを発売した。旅行代金から1人2千円を同鉄道に寄付し、復旧を支援する。
ツアー名は「走れ 三陸鉄道応援乗車と中尊寺・日本三景松島・名湯鳴子温泉3日間」で、11月6、7、10日に東京を出発する。旅行代金は大人1人3万9800円。約320人の集客を見込んでいる。
久慈〜陸中野田間(約11キロ)を同社協賛のヘッドマーク=写真=を付けた車両に乗車。陸中野田駅下車後には石柱モニュメントの一部となる丸石に復興の思いを込めたメッセージを書き込む「復興祈念・一石運動」に参加する。また「世界文化遺産の中尊寺での法話体験を始め、浄土ヶ浜、松島遊覧などの観光で東北を盛り上げる」(同社)という。
同鉄道は風光明媚な三陸海岸沿いを走る、北リアス線・南リアス線合わせて約110キロの路線。東北地方の重要な観光ポイントの1つだったが、「東日本大震災の影響で現在も3分の2が復旧していない」(同)。