長野県が発表した「観光地利用者統計調査」によると、昨年の延べ利用者数は前年比5.5%減の8667万人、観光消費額は同6.9%減の3119億円となった。県は、「09年の善光寺御開帳を始めとする大型催事が開催されたことによる増加の反動」(観光企画課)と見ている。
ただ、10〜12月に実施された信州デスティネーションキャンペーン期間については利用者数、消費額とも増加した。延べ利用者数を県内・県外別に見ると、県内客は同7.2%減の3006万人、県外客は同4.6%減の5661万人。日帰り、宿泊客ともに減少した。1人1日当たりの消費額は日帰り客が2598円(09年2638円)、宿泊客は5796円(同5899円)となり、ともに前年を下回っている。
利用者のもっとも多かったのは高原・湖沼。4154万人が利用し、全体に占める割合(シェア)は48%に達している。温泉は1735万人で20%となっている。
主要観光地の上位5位を見ると、1位は軽井沢高原(軽井沢町)の776万人。以下、善光寺(長野市)、上諏訪温泉・諏訪湖(諏訪市)、志賀高原・北志賀高原(山ノ内町)、霧ヶ峰高原(諏訪市)の順。