長野県山ノ内町は、善光寺御開帳に合わせて誘客拡大を図ろうと、4月5日〜5月31日の御開帳期間、湯田中渋温泉郷を巡る循環シャトルバスを毎日運行する。1日4便。このうち3便目は「女将便」として、日替わりで旅館の女将がガイド役を務め、おすすめの観光スポットを案内する。
観光事業者らでつくる実行委員会が運行。循環シャトルバスの名称は「湯の郷まるごてら号」。「まるごてら」は、地元の方言で「まるごと全部」という意味。「バスを使って地域の魅力をまるごと全部、隅々まで堪能してほしい」(実行委事務局=山ノ内町観光連盟内)。
温泉郷を約1時間で1周。「道の駅北信州やまのうち」を出発し、湯田中駅、湯田中温泉大湯、世界平和大観音、酒蔵ギャラリー玉村本店、地獄谷野猿公苑などを巡る。乗降は自由。1日乗り放題で料金は300円。
循環シャトルバスの運行は3年目。昨年はゴールデンウイークから9月末までの期間、土曜、日曜、祝日の運行だったが、今年は、善光寺の御開帳期間に集中して毎日運行することにした。
女将便は昨年も好評だった企画。地元の魅力を知り尽くした旅館の女将15人が通常コースとは別に、女将それぞれのおすすめスポットを案内する。期間中のうち特定の5日間は、女将便が「町長便」に代わる。山ノ内町の竹節義孝町長が自らガイドするという。
出発時間は、午前8時45分、午前9時45分、午前10時45分、午後12時30分。発券場所は、発着地の道の駅北信州やまのうちのほか、湯田中駅観光ガイドセンター、温泉郷内の各旅館。
女将が案内役の「女将便」も運行