長崎県、平戸・三川内の魅力発信


平戸ジビエ南蛮カレー

 長崎県は1日から3日にかけて、県北の平戸・三川内(みかわち)を巡るプレスツアーを実施した。南蛮貿易以来の諸外国との長い歴史、地域に息づく伝統と県北エリアの「現代」を感じさせる取り組みや商品など、新旧が織り交ざった同エリアならではの魅力を発した。

 平戸市の象徴である平戸城は、2021年に藩主・松浦氏を中心とする平戸の歴史をデジタルアートで体験できる館内へと改修され、視覚的に楽しみながら平戸を感じられる施設となった。

 同敷地内の「懐柔櫓」は、日本百名城初の常設宿泊施設「平戸城CASTLE STAY懐柔櫓」として認知度が高まり、1泊60万円で一日城主になれる唯一無二の宿泊体験に国内外から応募が集まっているという。松浦氏の歴史は付近の「松浦史料博物館」の各展示物からも伺い知ることができ、隣接する茶室「閑雲亭」では鎮信流による呈茶も受けられる。

 

平戸城

 

 同市内の「平戸オランダ商館」は11年の開館で、貿易に関する貴重な資料を多数展示する。南蛮貿易由来の菓子「カスドース」を販売する平戸蔦屋ら菓子店5軒は、松浦家伝来「百菓之図」をモチーフにした創作菓子「平戸百菓繚乱」の販売を昨年4月に開始した。同貿易でヨーロッパからもたらされた香辛料と地元のイノシシ肉を組み合わせた「平戸ジビエ南蛮カレー」も、新ご当地グルメとして注目を集める。

 


平戸ジビエ南蛮カレー

 

 1688年創業の福田酒造(同)は、創業当時の酒蔵も現在も使用しており、「福鶴・長崎美人」などの日本酒が全国新酒鑑評会で金賞を受賞している。

 三川内焼は佐世保市内で伝統的に作られている陶磁器で、呉須(ごす)という顔料を使った白磁への青い染め付けが特徴的。今回のツアーでは三川内焼美術館と嘉久房窯(平戸窯悦山)、洸祥団右ヱ門窯の2カ所の焼き窯を見学し、三川内焼の歴史や透き通るような美しさの秘訣、それを継承することの苦労などを聞き、職人の技術に触れた。

 

青と白の美しさが特徴的な三川内焼。窯元ごとに色味の異なる焼物が作られる

 
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