長崎市は、温泉宿泊施設「野母崎炭酸温泉Alega(アレガ)軍艦島」(野母町)=写真=の譲渡先候補者を公募している。土地と建物は無償譲渡するとしており、多くの事業者の応募を呼び掛けている。
同施設は市野母崎振興公社が指定管理者として運営していたが、2017年度以降赤字が続き、民間売却することにした。昨年公募したが不調に終わり、再公募に踏み切った。
今回、条件を見直した。土地・建物の無償譲渡に加え、ホテルと温泉事業継続を求める期間を当初の15年から10年に緩和。ホテル営業についても、交流人口の拡大(集客)による地域活性化や雇用創出につながる取り組みであれば宿泊以外の事業も可能とした。
同施設の敷地面積は約1万2700平方メートル、本館は地上3階、地下1階の鉄筋コンクリート造りで、延べ床面積は約4300平方メートル。世界遺産の「軍艦島」を一望できる全室オーシャンビューとなっている。
公募の締め切りは5月18日。問い合わせは観光政策課、TEL095(829)1152。