銀鱗荘旧本館で登録有形文化財記念式 ニトリが宿泊施設として運営、保存


登録証を掲げる似鳥会長(左)と鈴木知事

 国の登録有形文化財(建造物)に登録されたニトリ所有の「銀鱗荘旧本館」「グリル銀鱗荘」の登録証交付式が6月29日、北海道小樽市の同施設で行われた。

 文部科学大臣からの登録証を鈴木直道北海道知事が伝達。専門家による記念講演も行われ、関係者約60人が出席して登録を祝った。

 ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長は、登録に向けた関係者の協力に感謝を述べたあと、「明治後期から大正にかけたニシン漁時代の漁家建築で残っているものが少ない。今後も文化財であるこの建物を宿泊施設としてしっかり運営・保存し、後世に引き継いでいきたい」とあいさつ。

 鈴木知事も、「ニトリ会長をはじめ関係の皆さんの保存と活用の両立への努力が実を結んだことに敬意を表する。北海道の水産業の歴史を伝える貴重な建築物で、宿泊施設として多くの人に愛されてきたが、北海道の宝としてさらに知られ、地域の活性化に貢献することを期待する」と祝福を述べた。

 記念講演では、北海道大学の角幸博名誉教授が「北海道の漁家建築」について、その系譜や各地の保存状況などを講演。改めて漁家建築に対する理解を深めた。

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