山形県酒田市は7月20日、東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで、酒田の元気を発信し、東北観光などの復興につなげようというイベント「がんばろう東北2011 酒田観光ふれあいミーティング」を開いた。酒田にゆかりのある首都圏在住者のほか、首都圏の旅行業関係者やマスコミ関係者が出席。阿部寿一市長らと情報交換を行った。
酒田市では東日本大震災の直接の被害はほとんどなかったものの、観光自粛ムードの高まりや、原発事故問題による東北観光の敬遠などから、現在も観光利用の低迷が続く。
同ミーティングは、観光低迷の現状を打破しようと初めて企画したもので、酒田市出身者や縁のある人を中心に、在京旅行業関係者など約80人を招いて実施した。
動画を使い米や海産物、地酒など酒田自慢の味覚や、山居倉庫、黒森歌舞伎などの見所を紹介したほか、酒田にまつわるクイズ企画も実施し、ご当地グルメとして人気のワンタンメンの特徴など酒田についてのマニアックな情報の共有を図った。
阿部市長は「秋以降は、収穫期を迎える庄内米はじめ冬の寒タラなど、自慢の味覚がそろう。当市に縁のある皆さんにはまわりの人を誘ってぜひ酒田に足を運んでほしいし、マスコミや旅行業のみなさんには酒田の元気と安全の周知に力を貸してほしい」と力強くアピールした。
酒田の観光を発信した