栃木県の那須塩原市観光局(那須塩原市関谷)は15日、局内で事業説明会を開き、「いちごとみるくフェア」など観光客にアピールする4コンテンツの今後の取り組みを決めた。旅館・ホテル、飲食店など関係者ら約80人が出席した=写真。
市は4~6月に実施された栃木デスティネーションキャンペーン(DC)で、朝食、スイーツ、地酒、鍋という食の4コンテンツを前面に打ち出し、観光誘客に努めた。これらコンテンツを磨き上げ、ブランド化することが課題となっている。
冒頭あいさつした荻原正寿副局長は「DCをきっかけに生まれた4事業に磨きをかけ、よりよいものにしよう」と述べた。また、JR東日本大宮支社営業部の江幡毅さんは、来年のアフターDC後を見据えた取り組みの必要性を訴えた。
4コンテンツは「いちごとみるくフェア」「朝食イッピン物語」「巻狩鍋フェア」「那須塩原地酒物語」。このうち、いちごとみるくフェア、巻狩鍋フェアについては12月1日から5月10日までを提供期間とし、観光客にアピールする。
いちごとみるくフェアの参加店舗は年々増えており、現在は70店舗にまで拡大。宿泊券が当たるスタンプラリーやSNS投稿キャンペーンなども実施する。
地酒物語は来年4月1日から20年3月末まで実施。県産の日本酒を使った利き酒や飲み比べを宿泊客に勧める。朝食イッピンは年間事業の位置づけ。
旅館・ホテルの経営者は「4コンテンツは那須塩原の新たな観光魅力。さらに磨きをかけて、差別化商品にしなければならない」と気を引き締めていた。