2018年、栃木県内で実施された大型観光企画、デスティネーションキャンペーン(DC)の成果を定着させる「アフターDC」が4月から始まるのを前に、那須塩原市の観光関係者が2月28日、東京・池之端の観光経済新聞社を訪れ、アフターDCへの意欲を語った。
訪れたのは光雲荘の君島将介さん、奥塩原高原ホテルの大塚建一さん、勝風館の室井孝幸さん、市観光局東京出張所の斎藤一夫さん。弊社のほか都内のびゅうプラザなどを巡り、JR駅構内へのポスター掲出などを働きかけた。
同市はプレDC、DCを通じて「スイーツ」「朝食」「地酒」「鍋」の4コンテンツを前面に打ち出し観光客にアピール。アフターDCではこれらを磨き上げ、観光客の満足度を高める。
例えば、栃木の特産である牛乳とイチゴを使ってオリジナルスイーツを提供する「いちごとみるくフェア」は旅館・ホテル、飲食店など74施設が参加、板前や菓子職人が腕を振るっている。
各氏は「3年間磨き上げたコンテンツの集大成にしたい」(君島さん)、「アフターという語感から惰性でやるというイメージがあるが、本番同様、しっかりとアピールする」(大塚さん)、「群馬のプレDCとかぶるが、負けないよう本気で臨む」(室井さん)、「観光事業者だけでなく、市を挙げて参加しているのが自慢。コンテンツの良さを知っていただくよう精一杯努力する」(斎藤さん)と力強く語った。
2月25日から3月3日まで、山手線や京浜東北線などで車内のトレインチャンネル(車両ドア上のモニター)で塩原、板室両温泉の動画が流されるなど、早くも情報発信が行われている。
ポスターを持ってアピールする(左から)斎藤さん、室井さん、大塚さん、君島さん