北海道銀行(本店・札幌市)は4月から、外国人客に対応しようと、外国語の単語などを記したコミュニケーションボード(指さし会話ボード)を作成し、全営業店137店に設置した。中国など東アジアからの観光客の増加とともに、銀行の店舗を訪れる外国人が増えており、店頭で活用していく。
会話ボードは、ラミネート加工を施した縦30センチ、横42センチのサイズ。表に「振り込み」「両替」などの手続き、「外国為替」などの相談について、英語、中国語、韓国語、ロシア語で表記した。それぞれに絵記号も付けた。裏面には数字、金額単位などを記した。
店頭での外国人との意思疎通に苦労するケースも少なくないことから、窓口を担当する職員から会話ボードの作成について提案があったという。
北海道銀行では今年1月、台湾の加盟銀行が発行するキャッシュカードにより現金引き出しができるサービスなどを始めており、台湾からの旅行者にも会話ボードを活用していく。
会話ボードは、耳の不自由な人のためにも利用できるように、日本語の表記や平仮名の五十音表なども載せている。
指さし会話ボードを全営業店に設置