北海道観光振興機構はこのほど、旅館・ホテルなどの観光関係者が知っておくべきイスラム教徒(ムスリム)への対応の仕方をまとめた冊子「ムスリムおもてなしガイド」=写真=を発行した。同機構では「今後、マレーシアやインドネシアからの観光客は増えていくと予想される。来てから対応するのではなく、前もって対応を準備しておくための教本として作成した」と説明している。
冊子は全18ページ。イスラム教やムスリム、戒律(ハラール、またはハラル)についての解説、おもてなしの方法(飲食や礼拝、接客)、先進的な取り組みをしている道内外のホテルや空港、商業施設、旅行会社の紹介が盛り込まれている。
同機構はこの冊子を2千部作成し、同機構が観光関係者を対象に開催する研修会やセミナーなどで配布している。配布対象は道内の観光関係者に限られるが、同機構ホームページにも全ての内容を掲載しており、同機構は「全国の観光関係者にも参考にしてほしい」と話している。