近畿日本鉄道は4日、大阪、京都、名古屋から伊勢志摩(三重県)を結ぶ新型の特急「伊勢志摩ライナー」の運行を開始した。総事業費は約12億円。来年の伊勢神宮式年遷宮に向けて、既存の23000系車両をリニューアルした=写真。
新しい伊勢志摩ライナーは「伊勢志摩の豊かな日差し」をテーマに車体が赤色と黄色の2種類。内装はすべての車両を木目調に変更。3列シートのデラックスカー車両ではシート地にベージュの織物を採用。壁面は伊勢志摩産の真珠を用いた装飾品を配すなど、上質で寛げる空間を演出。
グループ客向けのサロンカー車両は明るいピンクのシート地を採用。座席間のテーブルも天然木を使用し、ゲームや食事などグループ旅行をより楽しめる空間にした。
レギュラーカー車両もシート地を「伊勢志摩の海のさざ波」を表現した4種類の青色にした。
また、車内設備もグレードアップ。シートにコンセント、全トイレに温水洗浄便座を設定。車椅子対応の多目的トイレを新設したほか、全席を禁煙にし、3号車に喫煙室を設置した。