国土交通省近畿運輸局(日笠弥三郎局長)と京都外国語大学(小野隆啓学長)は5月30日、連携・協定に関する包括協定を結んだ。今後継続的な相互交流を通じて、人材育成と観光政策の推進を図る。
京都外国語大は、観光都市・京都に位置し、複言語を修得しながら「旅行・宿泊ビジネス」や「地域振興・観光まちづくり」を学ぶことができるグローバル観光学科を設置していることから、観光の担い手不足解消や、オーバーツーリズムなど京都を含む近畿圏の抱える観光に関する諸課題の解決などに、近畿運輸局と連携しながら持続可能な形で取り組めるとして、今回の協定に至った。
協定内容は主に、(1)教育・研究・観光振興に関する事項(学生のための機会の提供)(2)観光人材育成に関する事項―の二つ。
具体的には、観光庁や近畿運輸局実施事業への学生の参加のほか、京都外国語大の学生の複言語能力を活用した観光関連事業に関する通訳・翻訳協力、学生に向けた宿泊業の就職セミナー・企業個別説明会などを実施する。講義・ゼミなどへの、近畿運輸局による職員や観光関係者の講師派遣、仲介なども行う。このほか近畿運輸局観光部と教員の定期的な意見交換も行う。
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