近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟(近旅連、西野目信雄会長)の会員企業の女性経営者や幹部社員を対象にした研修会「女性文化講座」が10、11の両日、浅草ビューホテル(東京都台東区)で開催され、会員や会社幹部ら70人が参加した。初日は脚本家の内舘牧子さんが講演し、参加者は熱心に聞き入っていた。
同講座は震災の影響で、2年前は中止、昨年は仙台開催となり、都内での開催は3年ぶり。
初日は内舘さんが「人がまちにできること」と題して講演。街の魅力や個性、潜在能力の基となる「地霊」について、「逆らうと個性やシンボルがなくなり、どこも同じような街になってしまう。絶対に手を加えてはいけない」と説き、地域をよく知る会員らが断固守るべきと強調した。
また、会社の商品造成と営業の若手女性社員が、現場での仕事の内容と「宿や現地の情報提供」「メールの活用」「営業サイドへの積極的な接触」といった会員への要望を発表した。
夜には懇親パーティーが開かれ、会社幹部らも参加して会員らと意見交換を行った。
2日目は、井上栄二氏(井上治療院院長)、上野砂由紀氏(園芸家)、大久保恒夫氏(セブン&アイ。フードシステムズ社長)らがそれぞれの分野について講演した。夕方は希望者参加のエクスカーションが行われ、会員らは東京スカイツリーの地元で盛り上がる浅草での観光を楽しんだ。
内舘さんの講演の様子